ダイビングに必須の少人数制

ダイビングは、少人数制が必須といわれています。水中という地上とは異なった特殊な環境のもとで、レギュレーターと呼ばれる器材でタンク内の高圧空気によって呼吸をしながら行うのがダイビングです。

比較的安全なレジャーであるといわれますが、様々な事故が起こっています。実は、そのほとんどの事故が人為的なミスによるものなのです。言いかえれば人為的なミスを防ぐことができれば、重大な事故を防止することができます。一歩間違えると命を落としかねないダイビングであるからこそ、安全に十分配慮することが大切です。

ダイビングで起こりやすい事故の主な原因

ダイビングでは、ツアーの際などに少なからず命に関わるような事故が起こっています。
その大きな要因は「安全管理不足」「パニック」「持病」です。

• 安全管理不足

  ツアー参加中は、「ダイビングで使用するレギュレーターが水中で外れてしまう」「天候への配慮が欠け、無理にダイビングを行い漂流してしまう」などのケースがあります。また大人数制の場合には一人ひとりへの目が行き届きにくく、少人数制に比べるとサポートが手薄になってしまう傾向があるのです。

• パニック

  ダイビング体験に参加する人のほとんどは、初心者や経験が浅いという方になります。慣れない水中では、ささいなことでパニックになってしまうものです。例えば器材が外れるなどのトラブルが発生した場合、インストラクターやダイビングに慣れている人であれば落ち着いて対処することができるでしょう。

  しかし初心者の場合は呼吸がしにくくなりパニックに陥ってしまうことで、冷静な判断や迅速な対処が難しくなります。苦しいと感じると「自分は死ぬかもしれない」という発想が浮かび、なおさらパニックになるという悪循環が起こるのです。こういったケースもあるため、一人ひとりにしっかりとサポートを施すことのできる少人数制が重要だといわれています。

少人数制のメリット・特徴

ここからは、少人数制のメリットや特徴をみていきましょう。

• 参加者にとって安心感を得ることができる

  「うまく泳げずに流されてしまったら」という不安な思いや緊張を抱く参加者は少なくありません。少人数制では一人ひとりへのサポートが手厚く、一対一でインストラクターが付き添ってくれる場合は大きな安心感があります。精神的にもゆとりをもってダイビングを楽しむことができるというのが少人数制のメリットです。

• 想定外のトラブルが起こっても安心

  ダイビングは、自然の中で行います。そのため、急な環境の変化が起こらないとも言い切れません。「器材が外れる」「ケガをした」など想定外のことが起こったとしても、少人数制であればサインや変化にインストラクターが気づきやすいため、安全面においても安心です。

• 家族だけ、友達、カップル同士だけでという希望も叶えてくれる

  少人数制では家族だけであるいは友人、カップル同士でダイビングを楽しみたいという願いが実現できます。また人数が少ない分自由度がアップし、アットホームな雰囲気で楽しむことができるでしょう。